2014/01/26

親子関係と思春期の子供の非行について


元暴走族総長で建設会社社長の加藤秀視さん。
彼は自身の過去の経験を活かして、社会的に問題があるとされる若者の更正にボランティアで取り組んでいる。
2時間くらいかけてのいくつかの動画を観て色々考えさせられたので書き留めておきたい。
例えば以下の2つ。

暴力くり返す中3少年 親子関係にいったい何が
元暴走族社長 14歳非行少女を救う

これらを観ると、思春期に社会的な問題行動を起こす子供のほとんどが、小さい頃もしくは現在、親との関係に一定の問題があり、それが問題行動の原因となっているようだった。
親との関係の一定の問題、というと極端なものをイメージしてしまうかもしれないが、意外にもそれはどんな家庭でも起こりそうな些細なものであり、例えば「仕事が忙しくて子供と一緒に食事ができなかった」とか、「小さい頃にかわいがりすぎて厳しくすべきところで厳しく出来なかった」といったことがきっかけになっていることも多いようだった。そして多くの場合において根本的に問題にされていたのが、「親がどれだけ真剣に子供と向き合っているか」ということだった。仕事で忙しかったり自分の都合で子供との約束を守らなかったりということを繰り返しているうちに、子供の心は親からは離れていくように思えた。そして親子関係が満たされない子供の中には、その気持ちを主張するために、社会的に問題があるとされる行動に向かうことがあるようだった。

僕自身は、社会的に問題があるとされている思春期の典型的な行動、例えば学校に行かないでフラフラしていたり学校の先生に盾突いたりすることが必ずしも100%悪いとは思わないし、時代が変われば容認されてしまうようなものもあると思っている。それでもやはり自分の子供にそういうことをして欲しくないのは、問題行動を起こしている当事者自身が幸せそうにしていないことにある。そして周りの家族も幸せそうでない。本人達も楽しくないと言っているし、親はその状況を変えたいと思っている。これが問題だと思う。親としては子供に幸せになってほしいし、自分も幸せでありたい。

親になってから、子供とどう接していくべきか、考える機会が増えた。変にテクニカルなことを気にするのではなく、「子供と真剣に向き合うこと」。これ一点を、真剣にやっていきたいと思う。

2014/01/06

僕は君たちに武器を配りたい

先日、伊丹空港で見つけてパラパラと部分読みして即購入した本。


僕は君たちに武器を配りたい (瀧本 哲史)


本のタイトルからただならぬ雰囲気を感じたが、中身はもっとただならぬものであり、しかし同時に妙に納得できることが書かれていた。要は、これから日本は非情で残酷な社会になっていくから、ここに書かれている思想を携えて立ち向かっていきたまえ、という内容。普段仕事のこととかで頭がいっぱいになっていて社会全体の動きを考えた事がなかったので、とても新鮮だった。

その中で特に気になった指摘が「今後自分の専門性を高めて、高いスキルによって仕事をする人は価値を失っていくだろう」という部分。これって僕のような普通の研究者のこと。。。読みながら飛行機の中でしばらくフリーズしていた。

それでもこの本を読み終えた時には、前向きに、頑張っていこうと思えた。